2015年7月の読書記録

2015年7月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:7620ページ
ナイス数:345ナイス

てのひら猫語り~書き下ろし時代小説集~(招き猫文庫)てのひら猫語り~書き下ろし時代小説集~(招き猫文庫)感想
アンソロジーで猫をテーマにした時代小説。これは面白そうかと図書館から入手しました。知っている作家さんはあさのさんだけであとの4人は時代小説も書くとのことですが私は未読の作家さんです。それでどうだったかというと完全失敗でした、猫がテーマということでファンタジーが多いのですが髷、着物(和服)、刀があれば時代小説だろうって感じで書かれています。一番ひどかったのは「町方同心の身分は侍」、侍=武士というつもりで使ったならこれは間違いです、誰が読んでも良い小説だから言葉はちゃんと調べて使わなきゃ
読了日:7月29日 著者:あさのあつこ,金巻ともこ,越水利江子,時海結以,平谷美樹
白い息―物書同心居眠り紋蔵白い息―物書同心居眠り紋蔵感想
紋蔵さんが町方の花形「定町廻り」に就いたと思ったらこの巻の巻末ではまた例繰方に逆戻り、事情は定町廻りの失態なんかじゃなくて単に例繰方に紋蔵さん程仕事の出来る人材がいないから例繰方が廻らなくなった、なんか現在のサラリーマン社会では考えられないような(サラリーマン社会にはそんな重要な人材はいないし、人材に頼る仕事から組織の仕事に変った?)話でした。せっかく定町廻りらしい事件の話で面白かったのでちょっと残念
読了日:7月27日 著者:佐藤雅美
四両二分の女 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)四両二分の女 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)感想
なんか特徴がないまま物語が進行すると思っていたら紋蔵さんは物書同心の身分(そんな役があるんだ)のまま例繰方から江戸町奉行の花形、定町廻りに大躍進です、やはり物語として読むのならそのほうが面白いよね、でも紋蔵さんに殺人事件や押込み事件は似合わないなあ
読了日:7月24日 著者:佐藤雅美
願いながら、祈りながら (文芸書)願いながら、祈りながら (文芸書)感想
北海道にある過疎の中学分校に赴任してきた新米男性教師と全校生徒5人を連作短編形式の7話で綴った小説です。新米教師の話で始り、5人の生徒の話、最後は再び新米教師で終るのですが、何か今一歩つっこみかたでしっくりこない、生徒5人にスポットライトを当てるのも良いし、先生を2回登場させるもの納得、でも5人登場させるなら500ページ位書いても良かったのでは、先生を2回出すのだったら先生を主人公にした成長譚にして生徒は特徴的な2,3人に絞ればなんて考えてしまいました
読了日:7月22日 著者:乾ルカ
新釈 走れメロス 他四篇新釈 走れメロス 他四篇感想
読友さんのレビューで知った本です、パロディと思ったら森見さん解釈の純文学作品(ちょっと褒めすぎで中には森見文学表現があります)でした。表題作以外も中島敦、芥川、安吾、鴎外と近代文学の著名短編で構成されているのですが、いかんせん私は未読の作品ばかりで評価のしようがない
読了日:7月21日 著者:森見登美彦
目利きの難-口入屋用心棒(30) (双葉文庫)目利きの難-口入屋用心棒(30) (双葉文庫)感想
このシリ-ズも30巻、途中から読み始めたからシリーズ開始の頃は知らないけれど随分長く続いている、自分としては佐之助と死闘で佐之助を斃していればこんなに長いシリーズにはならなかったと思う、千勢が佐之助とくっついたり、佐之助が将軍を助けたりととんでもない話として延々と続いている、そしてこの巻ではいよいよ直之進と佐之助が用心棒を卒業、個人が起こす学校(学問、武芸所)の師範代になるという、もう口入屋用心棒じゃないよね。「磐音」「はぐれ長屋」この本と双葉社はひっぱるねえ
読了日:7月19日 著者:鈴木英治
ときぐすりときぐすり感想
まんまことシリーズ第4段、タイトルの「ときぐすり」はてっきり麻之助が亡くなった寿ずの話かと思ったのですがちがってました、この話までに既に一年以上経過していて麻之助落ち着いて普段の生活が出来るようになっていたのです。普段どおりの町名主の跡取りとして事件を解決するだけではちょっと物足りない、従って低調に感じられてしまう一冊でした
読了日:7月18日 著者:畠中恵
意次ノ妄-居眠り磐音江戸双紙(49) (双葉文庫)意次ノ妄-居眠り磐音江戸双紙(49) (双葉文庫)感想
佐伯さんはずっと50巻完結と公言してきたのに、此処に来てまた意次が残した変てこな刺客が登場、49巻がこんな調子で次で完結するのか?と思っていたら「あとがき」で佐伯さんの重大発言があり、ひっぱるなあ。物語は忘れ去っていた田丸輝信の兄の祝言まであって、もうこうなったら登場人物全てを丸く治めハッピーエンドにするようです、空也も意次の残した刺客と戦い初陣を飾るし言うことないか。今更ですが意次は印旛沼開拓で財政改革を計ろうとしたり幕府に貢献しており一概に悪とは言えないなんて書かれてもねえ
読了日:7月16日 著者:佐伯泰英
こいわすれこいわすれ感想
まんまことシリーズ第3段、畠中さんはこのシリーズの構想段階から物語の大組が出来ているのでしょう(4巻目以降はこれからよむのですが)、衝撃的でしたが作品として旨く出来ています。3作目までは作品タイトルとピッタリ一致。そうですよね何事もなくシリーズが進んでいったら日々の出来事を裁くだけのお気楽町名主ですもの、これから読む4作目も麻之助の行く末を暗示してくれます
読了日:7月16日 著者:畠中恵
こいしり (文春文庫)こいしり (文春文庫)感想
まんまことシリーズ第2段、このシリーズはファンタジーでなく江戸の町人の生活を書いた市井物です。従って連作読切の短編は「しゃばけ」と同じですがイメージは全然違います。主人公の麻之助はまだ家督を継いでいない古町町名主の倅で、脇役も町名主の倅と町方同心に養子入りした御家人の子という設定で、起こる事件も出入筋にもならないような事件を町名主が解決するという物語です。1巻目で麻之助に武家の許婚の娘が登場しどうなるのかと思ったらいきなり2巻目で祝言になりました、このシリーズ若者の話ですが色恋の話は少ないのかな?
読了日:7月14日 著者:畠中恵
八万遠八万遠感想
申し訳ないが中途断念です。一年ちょっと前にかりた「図書館の魔女」と同じです。本に書いてあることを想像し自分で映像を考えながら読む私にはどうしても映像が浮かんでこない。文字を追っかけることは出来るのに登場人物、ストーリーも頭に残らない、朝の通勤電車で読んだことが帰りの電車では朧にしか残っていない。皆さんこんな本ありませんかねえ
読了日:7月13日 著者:田牧大和
柳眉の角: 御広敷用人 大奥記録(八) (光文社時代小説文庫)柳眉の角: 御広敷用人 大奥記録(八) (光文社時代小説文庫)感想
シリーズ8巻目、停滞だなあ、竹姫の危機が去ったらやることがない、上田さんのマジックで竹姫が吉宗の正室に迎えられるなら凄いけれど、歴史に忠実に薩摩に嫁ぐことになったらなんの為に聡四郎を再登場させたのかという気がする、剣なら玄馬という設定だし、取り柄のない聡四郎でどこまでひっぱれるのやら
読了日:7月12日 著者:上田秀人
向かい風で飛べ!向かい風で飛べ!感想
スキージャンプがを扱った青少年向けのスポーツ小説です。2013年の作品なので高梨沙羅選手の大ブレイクに合わせて執筆されたということでしょうか。主人公は札幌出身で道北へ転居してきたスキージャンプ未経験の女の子と地元で小さい頃から活躍していた女の子。これといった特徴はありませんが普通の少女達が努力して育っていく姿が魅力的です。中学生活はスポーツとは関係ないのですが佐川さんの「おれのおばさん」シリーズを思い出しました。
読了日:7月12日 著者:乾ルカ
江戸の角隠し: 若殿八方破れ (徳間文庫)江戸の角隠し: 若殿八方破れ (徳間文庫)感想
俊介が江戸に戻っても事件は続き、まずおきみが母親の元に戻っていないことが判明、続いて真田幸貫(この人は実在の人物)が暗殺される、この幸貫暗殺は俊介が拘わった長府藩主の毛利左京亮が犯人、こうなったら松代藩と長府藩の全面戦争でもおかしくありませんが流石にそれはなかった。物語は今迄俊介の暗殺を影から操っていた家老の大岡とその毛利をやっつけて良姫を正室にむかえハッピーエンド。このシリーズは「郷四郎無言殺剣」よりももっと変なシリーズでした。どうもで良いけどタイトル画の倍率おかしい、それに綿帽子だし
読了日:7月12日 著者:鈴木英治
駿府の裏芝居: 若殿八方破れ (徳間文庫)駿府の裏芝居: 若殿八方破れ (徳間文庫)感想
このシリーズの迷走も究極に達した感の一冊でした、前巻は彦根だったのでこれは中山道、ところがこの巻は金谷宿から大井川を渡り(当然の如く渡しで一騒動あり)島田へと東海道を下る道中へと変っています、まあ陸続きだし大垣あたりで船に乗って宮(熱田)まで旅したと考えるか。それでどういう訳か久能山東照宮へ寄り道して最後には辰之助の敵似鳥幹之丞との対決まで用意されていました
読了日:7月11日 著者:鈴木英治
彦根の悪業薬: 若殿八方破れ (徳間文庫)彦根の悪業薬: 若殿八方破れ (徳間文庫)感想
久し振りにこのシリーズを読んだのですがやはにこのシリーズはなんでもありの鈴木さんのなかでも異質な程のハチャメチャ振りです、いままで時代設定(尽きるところは下調べか)や文章に詰めの甘さ(時間に迫られ考慮不測)を感じ断念した作家さんは多いのですが、最近の鈴木さんはそんな作家さんと同じように感じ始めている。まあ俊介が良姫と結ばれるハッピーエンドまで後2冊だからつき合うか
読了日:7月10日 著者:鈴木英治
まんまことまんまこと感想
テレビドラマで放映される事をしり手に。畠中さんは「しゃばけ」シリーズ以外読んだことがなかったのですが想像通りの内容で安心。今のところ年代が特定出来そうで結構アバウトに書かれています、テレビで映像化してしまうとどうしても髷とか衣装とか時代が特定されてしまう、このギャップをどうやって埋めるのか楽しみです。作品は大胆設定に驚きもありますが期待通りでこのシリーズの続きを読み続けます
読了日:7月10日 著者:畠中恵
春の嵐春の嵐感想
南部芸能の3作目、この本もメリーランドの新城の話で始り溝口の話で締めくくるのは前作と同じでした。でも読み終わって気が付いたのは、その新城と溝口の話は書きおろしでした、この2話でかなり物語が進展しているので連載誌を読んで畑野さんの作品を楽しんでいた人はたまらない。これって出版社の陰謀?本は最近出版されたSF風の2作品と較べるとずっと面白かった。あたりまえのことだけど「大学を卒業するまでは地域とか偏差値とか共通する範囲でしか人と出会えない・・・社会人になると色々な人がいると分かるようになる」は良い言葉です
読了日:7月8日 著者:畑野智美
老博奕打ち 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)老博奕打ち 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)感想
紋蔵も続けて読んでいるといろいろ気付くことも多い、この巻は小間物屋の娘と火消しの若者の話とか、最後の鰻切手の話とかどうにも歯切れの悪い終わり方の話が気になった。老いた掏りの元締めの話なんかいかにも佐藤さんらしくて楽しめました
読了日:7月7日 著者:佐藤雅美
奇妙な賽銭―公事宿事件書留帳十八 (幻冬舎時代小説文庫)奇妙な賽銭―公事宿事件書留帳十八 (幻冬舎時代小説文庫)感想
シリーズ17巻目、この巻でも季節が一巡りするのですが全く持って変わり映えのしない話が続く、安定を好むか革新を良しとするか?嫌いではないけれど1年の1度か2度なら良いけれど...とりあえず手許にこのシリーズがもう1巻あるのでまた時間を於いて読むとするか
読了日:7月7日 著者:澤田ふじ子
お尋者 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)お尋者 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)感想
居眠り紋蔵 の3巻目、佐藤さんの他のシリーズを読んいるときに思ったことですが、このシリーズも同様で佐藤さんは調べ事に行き届いているというかまめです。この巻ではタイトルの尋ね者と縁切り寺の仕組み。尋ね者は他のシリーズでも読んだ気がしますが縁切り寺は初でした。鎌倉の東慶寺に関してはいろんな本にも出てきて皆、主人と旨くいかなくなった(主人の非道)のを逃れる為、駆け込んで3年経てば離婚が成立みたいにしか書かれていなかったのですが、この本では東慶寺(寺社奉行)と町奉行の拘わりが詳しく書かれもう脱帽です
読了日:7月4日 著者:佐藤雅美
波風波風感想
「手のひらの音符」を読んだときに他の本を読んでみようと思った作家さんです。短編7話で構成されていて、内3話が医療に関係する話で藤岡さんが以前就いていた職業に関係があるのか細かい処も意識され文章にゆとりが感じられました。お気に入りは「月夜のディナー」、母親の再婚により伯母に育てられた姉弟の話で30ページにも満たない小品ですがこれは良かった。「テンの手」は高校野球の話です、これは知らない人が読んだら女性作家とは気付かないと思う。この本は文句なく今年のベスト10に残りそう
読了日:7月2日 著者:藤岡陽子
蒼天見ゆ蒼天見ゆ感想
明治に入ってから父の敵の仇討ちを行い「最後の仇討」として有名(自分は知らなかった)な臼井六郎の一代記です。新撰組の篠原泰之進を書いた小説以来の歴史物で新撰組の本は篠原をあまり深く掘り下げてありませんでしたが、やはり九州を扱った歴史小説だからか葉室さんも力が入っていたように感じました。仇討を実行したのが20代前半でその後の服役生活なんかも詳しく書かれ力作です。惜しむらくは父が斬殺されてから山岡鉄舟の世話になるまでの話があっさりし過ぎ、10代で人格形成に一番影響があった頃を詳しく書いて欲しかった
読了日:7月2日 著者:葉室麟

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