2019年9月の読書記録

9月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:4671
ナイス数:363

慟哭は聴こえない (デフ・ヴォイス)慟哭は聴こえない (デフ・ヴォイス)感想
デフ・ヴォイスシリーズ3作目、連作形式の短編4話が収録されています。このシリーズを読むたびに自分の安穏とした日々に流されて過ごしていることを思い知らされてしまう、筆者の目の鋭さには...普段の生活でろう者に接する事はまったくありません、しかしろう者にとって110番や119番がどんなに大変なことか、読んだからって自分が何か出来る訳じゃない。知らないまま過ごして行くよりは知っていれば何かの折に役立つことがあるかも知れない
読了日:09月01日 著者:丸山 正樹
スクエア: 横浜みなとみらい署暴対係 (文芸書)スクエア: 横浜みなとみらい署暴対係 (文芸書)感想
シリース5作目、このシリーズは最近読み始めたにも拘わらずどうも安積班と樋口ちゃんの中間みたいな感じがして印象が薄い。何十年も前に横浜に行ったことあるけれど現在の横浜を知らないから街の印象も...今回はマルBの先代が詐欺にあったのを根に持った今の代行が詐欺をした連中を殺したり脅したりする話です。諸橋はやたらケンカに強いのですがどうしてもそのイメージに合った俳優がいなくて...また、ところどころ城島のおんな言葉みたいな感じに受け取れるのもどうなのか
読了日:09月02日 著者:今野 敏
トリニティトリニティ感想
窪美澄さんは作風から積極的に追いかける作家さんではありせんでした、おそらく今迄に5作品くらい接しただけ。この作品は高度経済成長期からバブル崩壊期にかけ精一杯生きて来た(働いて来た)3人の女性にスポットを当て、その3人の回顧録を孫娘の一人が追いかけると言う手法で綴った作品です。嘗て時代を牽引した「平凡パンチ」「an・an」昭和を知る世代には抜きにしては語れないような雑誌を作っていた人達、自分は東京を知らないし70年安保は中学生、同世代とは言い難いけれど素晴らしい作品に接して感無量です。窪美澄さんは覚醒した?
読了日:09月04日 著者:窪 美澄
てんげんつうてんげんつう感想
シリーズ18作目?。一太郎が寝込むことは変わりはないけれど会話の発言がちょっと違ってきている、まあ大人に近づいたと言うかたくましくなった。これも許嫁の於りんちゃんの登場場面が増えたことと関係があるのかな。しかし「おぎん」が100年間の牢屋閉じ込めの刑とはまた思い切ったものです
読了日:09月06日 著者:畠中 恵
恋愛仮免中 (文春文庫)恋愛仮免中 (文春文庫)感想
前から読みたいと思っていた本、隣の市の図書館に在ることが判り早速入手。好きな作家さんばかりで期待は大きかったのですが恋愛仮免中とのタイトルにも拘わらず若者の話は2話だけ。奥田さんの「あなたが好き」はその若者の話で、結婚願望がある女性が、付き合っている彼氏がなかなかプロポーズしてくれないことにあせり他の男性とデートをしてみて改めて今の彼氏の素晴らしさに気づくと...一番気に入りました
読了日:09月07日 著者:奥田 英朗,窪 美澄,荻原 浩,原田 マハ,中江 有里
熱波 (角川文庫)熱波 (角川文庫)感想
奏者水滸伝のスピンオフ作品で出版も講談社でなく角川です。登場するのも比嘉はフルですが古丹がちょっとだけ。メインはキャリアで今はない自治省から沖縄に出向してきた磯貝と言う若者でキャリアらしく出世だけを考えていたのが沖縄県民の感情、生き様、生活感を知り人間的に成長して行く話です。従ってフルで登場する比嘉もスーパーマンでなくて拳法シーンもありません。沖縄県民の感情が表に出過ぎの感があってその分小説の面白みに欠けた気がしました
読了日:09月10日 著者:今野 敏
あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (時代小説文庫)感想
シリーズ7作目、大阪が舞台だったころは幸のジェットコースター人生にちょっと呆れていたのですが舞台が江戸に移ってからは幸の生活も安定、物語がスピーディにテンポよく進み俄然面白くなってきた、また主人公の幸が標準語?を話すと言うのも読みやすい一旦か、澪の「ダス」にはほとほと参っていたので段違いの好感です
読了日:09月11日 著者:高田 郁
神奈川宿 雷屋(いかずちや)神奈川宿 雷屋(いかずちや)感想
安政の頃、神奈川宿で雷屋と言う茶屋と隠れ宿で働く実乃(みの)を言う18歳の娘を中心にした話です。アイデアはなかなか、テンポも良いのだけれど中島さんの話はどうも荒っぽく感じてしまう、周平さんで時代小説に魅せられ、宇江佐さん、諸田さんなど親しんできた作家さんと比較するとまだまだ一工夫、二工夫がと思ってしまう
読了日:09月17日 著者:中島 要
農ガール、農ライフ農ガール、農ライフ感想
垣谷さんの2冊目、数年前に会社の倒産で職を失い、派遣で食い繋いできた33歳の女性が同棲中に男性にも捨てられ途方に暮れていたところ、ふとしたきっかけで農家のことを知り、野菜栽培の農業で再生し人生を切り開いて行くと言う話です。前作の定年親父は想像だけの世界で実態感がないのは仕方がなかったのでしょうが、この農ガールも農業への踏み込みがいかにも浅い。「33歳の女性が早くいい男を見つけ結婚したい」みたいなのが前面に出過ぎて日本の農業の実情、今後について捉えた部分があまり感じられないのが寂しい
読了日:09月17日 著者:垣谷美雨
あなたのいない記憶あなたのいない記憶感想
初読みの作家さん、高知で育った若い男女が10年後東京の大学で再会を果たし10年前に高知で通っていた絵画教室のことに話が及びそこの息子に対し2人が全く違く記憶を持っていることからその絵画教室の息子を探し始める、謎解きミステリーの形態で進みますが途中で登場するその息子の同級生だった女の子も登場し恋愛物語の様相も出てきてどんな展開になるのか予測が付かない形で..最後は途中で登場する心療士による後出しじゃんけんみたいな謎解きにちょっとがっかり
読了日:09月20日 著者:辻堂 ゆめ
町奉行内与力奮闘記九 破綻の音 (幻冬舎時代小説文庫)町奉行内与力奮闘記九 破綻の音 (幻冬舎時代小説文庫)感想
シリーズ9作目、このシリーズも結構押し詰まってきたと思っていたらこの巻が最終巻でした。曲淵景漸が北町奉行に就任して1年、在任期間は18年ぐらいのようなので在任期間と比べると随分短いのですが上田さん的には江戸時代の警察機構について語りつくした言う感じだったのか、しかし田沼政権もまだまだころからと言うときに終わってしまったのはちょっと残念
読了日:09月21日 著者:上田 秀人
天使はモップを持って (文春文庫)天使はモップを持って (文春文庫)感想
近藤史恵さんの代表的なシリーズの一つ、17年前の作品で連作形式の短編8話で構成されています。主人公は清掃員で働くキリコちゃんと言う若い女の子と大卒新入社員の大介くん。ちょっとしたミステリー仕立てになっていてキリコちゃんが問題を解決して行く。でもホントに問題が解決したのかそのままうやむやで終わる話も多い、この辺は練れていないけれど連作形式で8話だと仕方がないのか...1作目を読んだ限りでは10年以上続くシリーズになるとは思えない
読了日:09月22日 著者:近藤 史恵
落花狼藉落花狼藉感想
江戸時代初期、吉原遊郭創設から新吉原移転までを妓楼西田屋の女将の目から描いた創作物です。西田屋と庄司甚右衛門、三浦屋と四郎左衛門など佐伯さんや上田さんでお馴染みの名前が登場しふむふむと読み進めましたがどうもしっくりこない、まかてさんだから文章は読みやすいけれど踏み込みが足りない感じで今一歩物語に奥行きが感じられませんでした。江戸町一丁名二丁目、京町一丁名二丁目と綺麗な町割りに角町は馴染まないと思っていたのですが後から組み入れられた町だったのですね
読了日:09月25日 著者:朝井 まかて
MGC(エムジーシー) マラソンサバイバルMGC(エムジーシー) マラソンサバイバル感想
此処で知った本、その名の通り来年の東京オリンピック女子代表を先行するマラソンレースを扱ったフィクションです。レースに出場するのは12名ですが本に登場するのは5名のランナー、ご丁寧にその中の2人は実業団で同じチームとは現実が再現されたようです。蓮見さんは駅伝小説を読んだことがあるのですがこちらの方がずっと面白かった
読了日:09月26日 著者:蓮見 恭子
モップの精は深夜に現れる (文春文庫)モップの精は深夜に現れる (文春文庫)感想
シリーズ2作目、一作目同様の連作形式の短編ですがこの本はに収録されているのは4話で300ページ弱しかなくちょっと物足りない感じ、元々近藤さんはこのシリーズに続編なんて考えていなかった?大介とキリコちゃんが結ばれたからそれでお終いだったのでは?そんなことを勘繰りたくなる一冊でした
読了日:09月27日 著者:近藤 史恵
怪物が街にやってくる (徳間文庫)怪物が街にやってくる (徳間文庫)感想
今野さんのデビュー作で短編6話が収録されています。うち4話は登場人物が重なり合っているので連作というか長編のように読むことが出来ます。全てがジャズを扱った作品で今野さんのルーツを知るには良いかもしれませんが警察小説で知って馴染んだ自分にはどうにも物足りない
読了日:09月29日 著者:今野 敏

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