2019年10月の読書記録

10月の読書メーター
読んだ本の数:20
読んだページ数:5899
ナイス数:308

モップの魔女は呪文を知ってる 清掃人探偵・キリコ (実業之日本社文庫)モップの魔女は呪文を知ってる 清掃人探偵・キリコ (実業之日本社文庫)感想
シリーズ3作目、連作形式で4話が収録されています、3話目の「第二病棟の魔女」は150ページ余りあるので長編小説と言えます。このシリーズ1作目は大介くんの目からみたキリコちゃんの話でミステリーの感が強かったのですが、2作目、この3作目は大介くんは殆ど登場しない。この3作目はそれぞれの話の主人公の目でキリコちゃんが書かれていてだいぶ変わってきていますが、だからこそ長く書き続けられるシリーズになったんですね
読了日:10月01日 著者:近藤 史恵
流葉断の太刀 裏用心棒譚二 (文芸書)流葉断の太刀 裏用心棒譚二 (文芸書)感想
シリーズ2作目、1作目は単行本だったのでシリーズ作品とは思わず読み終えていました(それも単行本既読を忘れ文庫も既読)。「日雇い浪人生活録」に続き浪人が主人公の作品で完全に被っていますがあちらは親からの浪人で両替屋の用心棒と善人で時代も家重時代の始まり対して、この本は本人が相馬中村藩を放逐されて泥棒の用心棒を生業にする悪人、また時代は田沼政治の末期と違いがはっきりしています。上田さんは浪人が主人公の本がかなりありますが悪人は初めてどんな展開になるのか楽しみ
読了日:10月02日 著者:上田秀人
主殿(とのも)の税―田沼意次の経済改革主殿(とのも)の税―田沼意次の経済改革感想
佐藤さんが亡くなられたことを知り未読で読みやすそうな本を手に取りました。30年以上前1988年の作品です。田沼意次の業績を彼自身と田沼ブレーンそれに二人の将軍の目を交えながら綴られています。同じことが何度も繰り返されるのが上田さんのようでちょっと残念ですが、佐藤さんらしく中立的にドライな目で田沼意次が書かれています。この本が発売された翌年に消費税が導入され税の2重取りがはじまるのですが江戸時代の税の考え方と対比させて書かれているところなどはさずがです
読了日:10月04日 著者:佐藤 雅美
波濤の牙―海上保安庁特殊救難隊出動す (ノン・ノベル)波濤の牙―海上保安庁特殊救難隊出動す (ノン・ノベル)感想
1996年の作品でテレビドラマ「海猿」(もとはコミック)でヒットした海上保安庁特殊救難隊をテーマにした作品です。今調べたららコミック1999年だったのでこの作品はその3年前、さすが今野さん目配りが出来ています。もの語りは台風で漂流したハングル文字が書かれた漁船を救出するのですが実はこの船は偽装船で海上保安庁の船艇がシージャックされると言うはなしです。現在の今野さんの作品とはあきらかに作風が違ってますが面白かったです
読了日:10月05日 著者:今野 敏
妻の終活妻の終活感想
タイトルは「妻の終活」ですが、子供達が育って行き妻と二人だけ、再雇用の菓子メーカーで働く男の妻に癌が見つかり余命一年を宣告され、その妻を看取るまでの一年間を描いた話です。料理は言うに及ばず掃除、洗濯、買い物から子供達の成長まで家庭の事は全てが妻任せだった男が妻の余命宣告を受け徐々に変わって行くのですが、自分とあまりに違いすぎ。ほんとにこんな男っているんだろうかと思ってしまう。終活ノートの存在を知りました自分も準備するか
読了日:10月06日 著者:坂井希久子
モップの精と二匹のアルマジロ (ジョイ・ノベルス)モップの精と二匹のアルマジロ (ジョイ・ノベルス)感想
シリーズ4作目にして初の長編、それも大介とキリコちゃんの二人がフルに登場する話は1作目以来。物語はキリコちゃんが派遣で働く日比谷のビルに大介くんの関連会社がありそこに大介くんが移動し二人が同じビルで働くことに...やがてそのビルでキリコちゃんが知り合った女性から旦那さんの浮気調査の依頼→その男性が交通事故に遭って記憶喪失→あげくその男性の自殺未遂と事件はどんどん発展、でもなんか暗い話ですっきりしない感じで終わってしまって残念
読了日:10月07日 著者:近藤 史恵
レッドレッド感想
1998年の作品でアメリカがソビエト崩壊の際に持ち出した「レッドマーキュリー」(純粋水爆の原料:理論だけで実現化されていない?)を買い付けるのですが、クリントン政権設立により軍縮で不要になり日本に押し付けて東北の山中埋めたのがばれてしまうと言う話です。主人公は警視庁と自営谷から環境庁に出向してきた男2人で、単発ものですが今も継続中の樋口や安積と同じように読める仕上がりで今野さんらしい作品です
読了日:10月09日 著者:今野 敏
モップの精は旅に出るモップの精は旅に出る感想
シリーズ5作目、4話構成で最初の2話は連作なので長編のような感じです。また最終話はキリコちゃんの家族に起きる事件が元でキリコちゃんが旅に出る話です、従ってこの話は大介くんが主人公です。実はこのシリーズはこの本が最後の作品、作者のあとがきでキリコちゃんの構想は1998年頃、最終刊が2016年、19年かけてキリコちゃんの20歳から25歳を綴っていて最初はポケベルだったのに...と、ポケベルサービスは最近終了した様子、時代の流れを感じます
読了日:10月10日 著者:近藤 史恵
まよい道: 新・吉原裏同心抄(一) (光文社時代小説文庫)まよい道: 新・吉原裏同心抄(一) (光文社時代小説文庫)感想
新シリーズ1作目、「吉原裏同心」から数えると新・新シリーズ、出版社も変わらないし登場人物も変わらないのにタイトルだけ変えてどういう意味があるのか?。今作は京都が舞台になるようで幹次郎、麻が暮らす京都と吉原の二元同時進行の作品です。まだ大きな流れがつかめない状態での二元同時進行の話は読みづらい。新たなヒーローは作り出せないし佐伯さんはもう終わった作家になるのか...
読了日:10月12日 著者:佐伯 泰英
口入屋用心棒(45) 火付けの槍 (双葉文庫)口入屋用心棒(45) 火付けの槍 (双葉文庫)感想
シリーズ45作目、このシリーズは未だ続いています。内容は特に目新しいこともなく感想も特になし、記録だけを目指して書き続けている感じでは?。読書記録のみ
読了日:10月13日 著者:鈴木 英治
禁裏付雅帳九 続揺 (徳間文庫)禁裏付雅帳九 続揺 (徳間文庫)感想
シリーズ9作目、今作は温子の父「南条蔵人」の扱いをめぐる話で定信の走狗の徒目付が京都所司代がら誘拐して鷹矢の屋敷に連れ込んだら鷹矢は蔵人を同薬の屋敷前に放置と人とも思えない扱い。登場人物それぞれの思惑の違いが行動に現れ今回は現実的な内容の話です。いつの間にやら鷹矢が松平定信を批判できる程たくましい若者になり、そろそろこのシリーズも終盤で思っていたらまだ続く様子です
読了日:10月15日 著者:上田秀人
迎撃せよ (角川文庫)迎撃せよ (角川文庫)感想
カノンのシリーズでお気に入りの福田さん、他のシリーズ作品も面白いかと..10年前の作品で日本が敵対国にミサイル攻撃を受けると言う話です。従って主人公は自衛隊員、自衛隊が活躍する話なんて有川浩さんぐらいしか思いつかないのですが同じ女性作家でも全然違っていてかなりシリアス、暗い感じで今のところあまりしっくりこないけれどダメでもないので続きも読もう
読了日:10月15日 著者:福田 和代
幸福な食卓 (講談社文庫)幸福な食卓 (講談社文庫)感想
15年前の作品で読んだのは単行本(最近此処はどんどん単行本が削られているようです、以前読んだ本を検索しても見つからないことが..)。かなり前に「図書館の神様」を読みこの作家さんはしばらくパスと思って放置していたのですが、ここ数年はいい感じなので改めて古い作品を読むことに。母親が別居中の4人家族の話で、良かったです。こんな風に物語が進むとは..父親、母親、長男、そして主人公の娘、みんな描かれ方が良くてこの頃の他の作品も読んでみよう
読了日:10月16日 著者:瀬尾 まいこ
小名木川 九頭竜覚山 浮世綴(四) (講談社文庫)小名木川 九頭竜覚山 浮世綴(四) (講談社文庫)感想
シリーズ4作目、深川の裏長屋で大店の隠居と元柳橋芸者の死体が見つかり覚山が北の定町廻に連絡、自殺か殺人かを探る。覚山は3作目同様に自宅で推察するだけで動くのは北と南の役人とその手下達、今作の主人公は明るい性格だし女房は元辰巳芸者、フットワークの軽い話を期待していたのに..唯一の救い明るい夫婦で閨の話も大っぴらになところが今迄との違いか。あとがきを読み改めて半年で一冊のペースに納得、それくらい拘りを持って取り組んでくれる作家は好感です
読了日:10月17日 著者:荒崎 一海
ふうふうつみれ鍋 居酒屋ぜんや (時代小説文庫)ふうふうつみれ鍋 居酒屋ぜんや (時代小説文庫)感想
シリーズ7作目、只次郎に前作でちょっと登場した大店の娘への婿養子の話が持ち上がり只次郎もお妙さんを想いつつ商人になりたい夢を叶えられるというので悩んでしまうと言う話です、最終話でやはりこの巻でこのシリ-ズは終わってしまうのかと思われたのにどんでんがえしで物語はまだ続く。今井さんの「おりき」で時代を感じさせない料理に呆れていたのですがこのシリーズを全然変わらない、読者が美味しそうと思うのならどんな料理も登場させてしまうのはどうなのか。
読了日:10月18日 著者:坂井 希久子
明治乙女物語明治乙女物語感想
初読みの作家さん、明治中期、女子高等師範学校(後のお茶の水女子大)に通う女性達がやがて大人になり女性の立場から日本の将来を築いて行こうと夢見て成長して行く明治の学園小説です。実在の人物、実際あった事件で構成されているですが登場人物の作りこみが足りないというのかちょっとピントが甘い。上辺だけですべった感じがして満足感は今一歩
読了日:10月22日 著者:滝沢 志郎
プルースト効果の実験と結果プルースト効果の実験と結果感想
此処で存在を知りタイトルに惹かれて手に取りました、この作家さんのデビュー作?ネットで検索すると同姓同名の女優や画家が引っかかってプロフィールが分からない。女子高生が主人公の短編3話と女子大生が主人公の短編1話の4話構成。タイトル作はいかにも初恋の恋愛小説。全編を通し焦点が解りづらいと感じるのは読み込みが足りないせいか...ちょっと好みじゃない
読了日:10月23日 著者:佐々木 愛
円朝の女 (文春文庫)円朝の女 (文春文庫)感想
明治初期に真打として落語界を牽引した名籍「三遊亭圓朝」を年代順に5人の女性が語る話です。圓朝の名前は知っていても落語を観る(聞く)こともあまりないのでどんな作品があるのかも知りませんでした、そう言う意味では良い作家な書いてもらったと思う。松井今朝子さんは作品数は少ないけれど対象の人物だけでなくその時代をうまく捉え(調べている?)良い作品になっています
読了日:10月26日 著者:松井 今朝子
凜感想
初読みの作家さん。大学三年生の女性が北海道旅行で知る事になったトンネル工事の犠牲者の碑から大正時代を舞台に「タコ部屋」と呼ばれる工事現場で働く男たちと網走の遊郭で遊女として生きてゆく女たちの過酷で壮絶、悲惨な物語。しかも一人の遊女は実在のモデルがあり後に女性初の網走市議会議員になると言う。あまりに現代とかけ離れた凄い話が溢れすぎ物語の収集がつかなくなった感が惜しい
読了日:10月29日 著者:蛭田 亜紗子
菊花の仇討ち菊花の仇討ち感想
シリーズ3作目、でもこのシリーズは久しぶりです。連作形式の短編6話構成はおそらく前作と同じ。前2巻の感想にどんなことを書いたかと思い検索したが此処では検索不可でした、うろ覚えでは朝顔同心興三郎がもっと登場した気がするけれど...この巻は興三郎が懇意にする植木職人の娘の廻りで起きる事件で話が進みちょっと変わって来た感がしました
読了日:10月30日 著者:梶 よう子

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