2020年1月の読書記録

1月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:5429
ナイス数:359

我は景祐我は景祐感想
熊谷さんの本で初めて手に取る歴史物。幕末、奥羽越列藩同盟の仙台藩を描いた歴史小説です。幕末の東北はドラマやドラマに纏わる歴史小説で読んだ会津の事しか知らなかったのでタイトルの影佑も明治時代の東北の漁師の事?と言う感じで読み始めました。がっかりしたのは幕末の東北の立場を良く?する為に薩摩や長州の人物を最低に書いたり、仙台藩の中でも主人公を評価する為に家老達の事を悪く書き過ぎではと思うような表現がいろんな箇所に目についたことです。でも仙台藩の複雑な事情が知れたのは良かったです
読了日:01月01日 著者:熊谷 達也
ぷくぷくぷくぷく感想
まあ一種のファンタジーと言っても良い作品、夜店の金魚すくいで貰われてきた金魚の目で若い女性の恋を見守った作品です。森沢作品らしい暖かみを感じる出来栄えで安心して読めるのですが今一歩突っ込みに欠けて物足りなさも感じました
読了日:01月02日 著者:森沢 明夫
人面瘡探偵人面瘡探偵感想
一応タイトルに探偵とあるように相続鑑定士(そんな職業があった?民間人です)が殺人事件を解決する話です、物語の内容は七里さんが本の中でクリスティのような「見立て殺人事件」と書いておられましたが、最初の事件発生から横溝さんの「犬神家」を思い出させてくれます、しかし主人公の三津木六平が金田一京介のように魅力的でないのが残念

読了日:01月04日 著者:中山 七里
勿忘草の咲く町で ~安曇野診療記~勿忘草の咲く町で ~安曇野診療記~感想
安積野の病院で働く研修医と看護師の恋物語です。4章構成で研修医の桂正太郎が主人公の話が2話、看護師の月岡美琴の話が2話、登場人物はベテランの医師や先輩の看護師長など神様のカルテ同様で殆ど延長線のような展開で安心して読めるのですが全てが想定内と言うか、「本を守ろうとする猫の話」でがっかりしたのに「神様のカルテ」の延長線で進歩がないと勝手なことばかり考えてしまう。単に恋物語で終わらせず老人医療に真剣に向かい合う姿は医者ならでは
読了日:01月05日 著者:夏川 草介
初午祝言 新・居眠り磐音 (文春文庫)初午祝言 新・居眠り磐音 (文春文庫)感想
佐伯さんに新しいヒーローを生み出す力が残っていないことが分かっているのにやはり買ってしまう、今回は品川柳次郎が嫁を迎える話と笹塚孫一の話、おそめの話、向田源兵衛の話、それと鵜飼百助の話、百助の話にはかろうじて磐音が登場するものスピンオフ小説、これで磐音を名乗るのはどうなんだろう。ファンはついてくるとたかを括っているのか?文春は双葉文庫版の焼き直しで儲けてこんな本でも堂々と居眠り磐音として出版、ちょっと最大手の手口とは思えない
読了日:01月07日 著者:佐伯 泰英
サンズイサンズイ感想
今野さんの本を読んでいると良く出て来る言葉で警視庁で贈収賄や横領、詐欺などを取り扱う捜査二課が汚職事件のことを一文字目の辺から呼ぶ隠語が「サンズイ」とか、本編は警視庁捜査二課の刑事が奥さんをひき逃げされたりはめられて解雇されたりしても犯人の政治家秘書を追いかけると言う話です、駐在刑事は系統が異なるので別にしたら今迄読んだ笹本さんの刑事物で一番面白かった、でも笹本さんの本は説明など物語の進行の割に字数が多く読み疲れます
読了日:01月10日 著者:笹本 稜平
急報: 聡四郎巡検譚(五) (光文社文庫 う 16-33 光文社時代小説文庫 聡四郎巡検譚 5)急報: 聡四郎巡検譚(五) (光文社文庫 う 16-33 光文社時代小説文庫 聡四郎巡検譚 5)感想
こちらも成り行きでついつい買ってしまう一冊、聡四郎は現在継続中の上田作品では最年長?従って言動もしっかり描かれる、しかし相手の悪役が同じ忍びの者でも奥祐筆秘帳の冥府防人と比べるとスケールが小さい、組織で動いていると言えこんな小者に吉宗、無手斎、聡四郎が振り回されるのではつまらない、5作目はその伊賀忍者抜忍の藤川義右衛門に聡四郎の娘がまんまと攫われる、いくら聡四郎と玄馬が旅に出て留守とは言えこの展開は考えられない
読了日:01月11日 著者:上田秀人
別れの季節 お鳥見女房別れの季節 お鳥見女房感想
もう続編が出ないのか思っていたら2年前連載再会を知り待ち遠しかったこの本、前作はまだまだ矢島家の家刀自は珠世さんだったのにこの作品は恵似さんに移っています。最後らしく矢島家だけでなく石塚家もほぼ全員が登場、三河からは藤助の身内まで登場させてくれ諸田作品らしい円満終焉でした、途中からだったですが読み始めて10年余りいつも発売が待ち遠しかったシリーズ、ありがとうございました
読了日:01月12日 著者:諸田 玲子
タスキメシ 箱根タスキメシ 箱根感想
続編です、今前作のレビューを読んだらかなり忘れていた部分もあった、前作は早馬の料理に料理女子の彼女まで登場し盛り込み過ぎの感があったのですがこの作品はサブタイトルに料理名が残るものの話は箱根駅伝に絞り込んであり随分読み易く仕上がっています。また初出場で最高が区間2位、シード権も取れず、20分の壁で襷も途中で途切れたあたりも現実的で好感でした
読了日:01月15日 著者:額賀 澪
倒れるときは前のめり ふたたび倒れるときは前のめり ふたたび感想
あまり手に取ることがないエッセイですがお気に入りの有川さんだから、でも前作に書いてあったことを片っ端から忘れていたようで読んでそうだったか..読み終えたのが今日1/18という事でテレビで阪神淡路の特集番組がいくつも組まれている中、神戸ツリーの話を読んだ。息子が神戸に住んでいることから2017年もルミナリエは出かけていたのにこんな事が起きていたとは知らなかった。付録の短編「サマーフェスタ」は県庁おもてなし課のサイドストーリー、有川さんには珍しい失恋ラブストーリーですが凄く良かった
読了日:01月18日 著者:有川 ひろ
寮生 ―一九七一年、函館。― (集英社文庫)寮生 ―一九七一年、函館。― (集英社文庫)感想
函館の私立高校に通う高校生が自分たちが寄宿する寮生の死に疑問を抱き、殺人事件を解決すると言う話です、設定は1971年で今野さんの実年齢から妥当な部分と自分の高校時代と考えたら学生運動の名残なんかちょっと感覚的に違う部分も..まあ函館と三重の県庁所在地では違う分が多くてもあり前、また高校生もちょっと擦れている感じで大人過ぎる、驚いたのはこれが2015年の作品だったこと、勝手に80年代初期の作品と思って読んでいた
読了日:01月18日 著者:今野 敏
縁は異なもの 麹町常楽庵 月並の記縁は異なもの 麹町常楽庵 月並の記感想
麹町常楽庵の2作目、連作形式の短編4話は前作同様です、この作品も人殺しなど大奥の元老女が拘わるには相応しくない事件が続きます、前作はマープルが思い浮かんだのですががこの作品は静おばあちゃん、元老女志乃の廻りで若い女性が登場し(前作でも登場していた)待ち廻りの同心と仲良くなるからかな、最後は奉行が(町廻りは奉行直轄の役職)この同心に娘が町人であることをを気にせず娶れと諭してハッピーエンドです、老女と凶悪事件は不釣り合いですが面白かったのでまだ続きがあっても良いのだけど続きはあるのか
読了日:01月20日 著者:松井 今朝子
疾駆する夢疾駆する夢感想
20年前の作品で創作物です、戦後横浜で自動車修理店から始まりやがて自動車会社を興し成功すると言う立志伝一代記です。上下2段構成で700ページ余りあるのでかなりの文字数と思うのですがまあ成功譚だろうって分かるのですいすいすらすら読めました
読了日:01月27日 著者:佐々木 譲
抵抗都市抵抗都市感想
舞台は大正時代だから時代小説と呼べる程昔ではありません、日露戦争で日本がロシアに負けて東京がロシアの占領下におかれると言う凄い前提の話で、その東京で殺人事件が発生、警視庁の特命巡査(刑事)が事件を解決すると言う内容は警察小説。前提が凄すぎでどう読めば良いのか最初は戸惑ったのですが普通の刑事物として楽しめた

読了日:01月28日 著者:佐々木 譲
生命式生命式感想
ショートショートと呼ばれる?ような数ページの作品を含め短編12話で構成されています、コンビニ人間以来2冊目だからこれぞ村田沙耶香の世界と言う程読んでいるわけではありませんがなんか凄い世界です、タイトル作があまり強烈で以下の話が尻すぼみのように感じられました。その昔少年マガジンにジョージ秋山さんの「アシュラ」が掲載されたときはそれこそ凄い反響で大問題になったと記憶していますが小説なら許される、ちょっと異質の世界でした

読了日:01月30日 著者:村田沙耶香

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