2020年2月の読書記録

2月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3645
ナイス数:276

どうしても生きてるどうしても生きてる感想
タイトル作を含めた短編6話で構成されています、若者が中心の話が多くITや時代の先端を行く言葉が溢れていて此処まで拘って言葉を選ぶ作業に朝井さんらしい拘りを感じます。物語の内容は男と女の普遍的な部分も多く小説として洗練されているのかはちょっと考える。新刊が発売されると図書館に予約しているけれどどうしても読みたい作家ではなくなりつつある感じです
読了日:02月02日 著者:朝井 リョウ
荒城に白百合ありて荒城に白百合ありて感想
最近読むようになった須賀さん、この作品は幕末を舞台にした創作物です。それもヒロインは会津藩の武家の娘でヒーローは薩摩藩の郷士ともう最初から結ばれないことは決まったような設定、案の定悲恋ですがどうも納得いかない。男がロマンスというか未練たらしくいつまでも過去の女を忘れられないのは納得、でも子まで成した女が死に面して過去の男を追いかける展開はどうなんだろう。読み終わって気づいたのですが幕末の創作物で倒幕派と佐幕派の話なら「天地静大」の方が登場人物が現実の人間的
読了日:02月05日 著者:須賀 しのぶ
酒合戦 新・酔いどれ小籐次(十六) (文春文庫)酒合戦 新・酔いどれ小籐次(十六) (文春文庫)感想
シリーズ16作目、タイトルは江戸城吹上御庭(現在の吹上御苑と同位置、半蔵門の東側)で開催された花見会の席に赤目夫妻が招待されそこで小藤次が大奥の上臈と酒の飲み比べをすると言うところから、前作で俊太郎が士学館に入門、この巻では玄武官、練兵館の三大道場が登場します、幕末三大道場が有名になったのは明治以降多く討幕派の志士が通っていたことによるのでは?この頃は幕府の柳生以外では磐音さんも使う直心影流あたりが主流では
読了日:02月07日 著者:佐伯 泰英
勘定侍 柳生真剣勝負〈一〉 召喚 (小学館時代小説文庫)勘定侍 柳生真剣勝負〈一〉 召喚 (小学館時代小説文庫)感想
今度の上田さんの新作ヒーローはは上田版「そろばん侍」、柳生宗矩が商家の娘に産ませた落とし胤が柳生家大名昇格により人手不足を補うため一族に迎えられると言う話です。従って将軍は三代家光、上田さんのシリーズでが一番古い時代が舞台です。初期の作品「緋之介」で将軍家剣術指南役の小野一刀流を取り上げたのですがようやくもう片方の柳生新影流も取り上げこれで両家そろい踏み、上田さんはますます意欲的で楽しませてくれる
読了日:02月09日 著者:上田 秀人
三河国名所図絵 絵解き散歩 (爽BOOKS)三河国名所図絵 絵解き散歩 (爽BOOKS)感想
著者は豊橋市自然史博物館に勤めて見える方で、他に県内に住まいになる図書館の学芸員の方などが江戸時代に出版された三河地方の歴史的な名所画、風景画を現代に比べて解説された書籍です、三河に今も名所として残る場所、今はもう見ることができない景色、いろんな場所が取り上げられています。現在の風景写真と昔の図絵を比較されているので目で見て楽しめますが絵が小さいのが難点、また文章はもう少し洗練されたらとも..
読了日:02月16日 著者:松岡 敬二
新装版 仇討群像 (文春文庫)新装版 仇討群像 (文春文庫)感想
調べていませんがおそらく実話を元に正太郎流の解釈、文章で仇討ちを扱った短編九話で構成されています()、未読ですが正太郎さんは他にも仇討ちをテーマ(タイトルも仇討ち)にした作品が何篇か出されているので好きな話だったのでしょう。テーマは仇討ちですが正太郎作品として異色でもなく娯楽作品のように軽くよんでしまいました
読了日:02月16日 著者:池波 正太郎
雲を紡ぐ雲を紡ぐ感想
引っ込み思案の女子高生が廻りの女の子の一言から引きこもりになり、家族ともうまく行かなくなり祖母からもらったショールへの想いから父方の祖父が住む盛岡へ、そこでホームスパン(家内工業で羊毛から糸を紡ぎ機を織る工房)の素晴らしさに出会い、その奥深さに魅入られ、やがてその娘は高校も辞め職人として自分の進む道を見つけていくと言う物語です。女子高生の再生と成長、ホームスパンの素晴らしさ、盛岡の街の美しさと美味しい食べ物とちょっと盛り込み過ぎの感はありますがこんな話は大好きです
読了日:02月18日 著者:伊吹 有喜
騒がしい楽園騒がしい楽園感想
「闘う君の唄を」に引き続き幼稚園の先生を題材にした話です。しかも第一章を読み終えた時点では今度こそエンタメとか殺人に関係しない話かと思ったらやはり殺人事件の話でした。しれも主人公の舞子の担任のクラスの女の子が殺され、舞子が警察の捜査に協力、犯人逮捕に繋げるという前回同様のパターンでした
読了日:02月21日 著者:中山 七里
山岳捜査山岳捜査感想
日本の山(北アルプス)を舞台にした本です、笹本さんはチベットやアラスカなど世界有数の高山をを扱った本が多く日本の山はテレビでも馴染みの「駐在刑事」や「春を背負って
」の秩父を舞台にした本を読んだ記憶はあるのですが北アルプスは初めての気がします。長野県警に勤める山岳救助隊の隊員が休暇中の登山で鹿島槍の北西に広がるカクネ里と呼ばれる峡谷に横たわる人を遠くから発見し、その死人を探し出し追って行く話です。笹本さんの山岳小説は面白いけれど最後に辻褄合わせがちょっと強引に感じるのは自分だけなんだろうか
読了日:02月23日 著者:笹本 稜平
【第162回 直木賞受賞作】熱源【第162回 直木賞受賞作】熱源感想
直木賞受賞作なのに初読みの作家さんと思ったら以前に一冊だけ読んでいました。明治から昭和に掛けて樺太を舞台に樺太アイヌとロシアの政治犯として抑留されたポーランド人の話です。以前アムール川の河口に住むギリヤーク?の話は読んだことがあるのですがあちらは中国と陸続きでつながっているからか大陸の影響が大きかったのに樺太はひっそりと時代を隔てて来てロシアと日本に翻弄されるばかり...創作ではあるものの凄い、タイトルとおりこの本も熱い
読了日:02月27日 著者:川越 宗一
かんばん娘 居酒屋ともえ繁盛記かんばん娘 居酒屋ともえ繁盛記感想
連作形式の短編5話構成で船乗りの娘が父が乗る船が遭難、居酒屋で働きながら成長して行く話です、田沼意次が登場し印旛沼干拓が取り上げられますが浅間山噴火による大洪水(天明3年)は発生していない頃の話。村上豊さんの挿画の影響か梶よう子さんの小説みたいな印象を受けました。居酒屋が舞台だから美味しそうな料理も数々登場し「おえんさん」よりは身近に感じ読み易い仕上がりです
読了日:02月28日 著者:志川 節子

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