2020年4月の読書記録

4月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:5093
ナイス数:343

隅田川―慶次郎縁側日記―(新潮文庫)隅田川―慶次郎縁側日記―(新潮文庫)感想
2年弱ぶりに手に取った慶次郎。この作品は8話構成、コソ泥や踏み倒しなど人の命にかかわらない話が多く収録されています。中には森口家の隣に住まう島中賢吾の話や辰吉の話など慶次郎が登場しない話もあるのですが作品の方向性に全く変わりはありません。さすがに6巻目ともなるとしっかり根が張り揺らぐことない世界を感じさせてくれます、安定の作品ですかね...でもこればかり読んでいたら同じパターンに飽きを感じるのか、好きな作品だけにゆっくり時間をかけて読みたい
読了日:04月02日 著者:北原亞以子
高家表裏譚1 跡継 (角川文庫)高家表裏譚1 跡継 (角川文庫)感想
新シリーズは高家の話で主人公はなんと吉良義央、今まで上田さんの文庫書下ろしシリーズは創作だったからなんとでも書けましたが、実在の人でなおかつ赤穂事件の一方の主役ですから、研究者も多く巷に出版物があふれている。物語は13歳の春、4代家綱に拝謁するところからはじまりますがその後の3,4年が舞台になるのでは..そうなるとこの本もヒロインが登場しない?、17歳で上杉家の姫富子と結婚など、成人してからは既知の事が多すぎて上田作品には相応しくありません
読了日:04月04日 著者:上田 秀人
帝都地下迷宮帝都地下迷宮感想
鉄道お宅の都の職員が地下鉄の廃駅探検でその廃駅を塒に暮らす集団に出会い、原発事故が原因で皮膚に異常が起き太陽の下で暮らせない人達と知る、中山さんらしい皮肉を効かせたファンタジーです。更にその地下集団に潜入していた警視庁の公安警察官が殺さると言う中山さんの小説にはなくてはならない殺人事件まで織り込まれていて楽しめます。しかし「廃鉄」なんて言葉あったのか、知らなかった
読了日:04月07日 著者:中山 七里
発注いただきました!発注いただきました!感想
10周年を記念してこれまでリョウくんが発表した短編、エッセイなどを、①発注元と依頼内容、②作品、③感想と書き綴って一冊の作品にまとめたものです。リョウくんの作品は単行本で出たものは全部読んでいて全作品を知っているなんて思ってましたが意外や意外、全部知らない話でした。短編(特に数ページに作品)も面白い
読了日:04月11日 著者:朝井 リョウ
夜がどれほど暗くても夜がどれほど暗くても感想
大手出版社でかんばん雑誌の副編集長だった男の息子が殺人容疑で送検、且つその息子は殺人現場で自殺した形で発見される、やがてその男は左遷され売れない雑誌の一編集員に降格、奥さんとも喧嘩をし愛想をつかし実家に帰ってしまうというこれでもこと言う不幸のどん底に落とされる、いまにも中山さんらしい話、しかしタイトルからラストは想像できます、中山作品でお馴染みの宮藤刑事と葛城刑事が登場、二人とも嘗てのイメジージとちょっと違った気がします、でもらしい作品で楽しめました
読了日:04月14日 著者:中山七里
禁裏付雅帳十 決別 (徳間文庫)禁裏付雅帳十 決別 (徳間文庫)感想
シリーズ10作目、松平定信の決別を誓った鷹矢はいきなり定信の走狗の徒目付と対決することに、また京都の闇を取り仕切ろうとする大阪商人の雇い入れた浪人達との対決も、鷹矢が直接手を下す場面は少ないのですが抱え入れた元剣道場主だけでなくその仲間も雇い全面戦争に突入、このシリーズいよいよ最終番に突入した感じです。このままでは温子と弓江のどちらかを選ぶことなく終わってしまう、まあそれが上田小説らしい終わり方か
読了日:04月15日 著者:上田秀人
あきない世傳 金と銀(八) 瀑布篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(八) 瀑布篇 (時代小説文庫)感想
このシリーズもいつのまにやら8作目、前半のジェットコースター人生が嘘のような江戸での幸の生活と五鈴屋の商いです、このまま淡々と商人として成長、店を大きくするだけ終わってしまうのか...しかし高田さんのがさつさは全くもって進歩がない。例を挙げれば上納金の始まり時期、「冬至の朝六つ(午前6時)...」
読了日:04月17日 著者:高田郁
透明な迷宮 (新潮文庫)透明な迷宮 (新潮文庫)感想
短編6話が収録されています、200ページ強に一番短い話は10ページ弱、最長の話は50ページ余りで、小説家が事故で死んだ不倫相手の恋人と舞台の演出家の話を演出家の知人からの依頼で小説にすると言うはなしですが、文学的な作品?読み進めるのが辛く(話が惨いのではありません)全然面白さが分からないまま終わってしまいました。
読了日:04月18日 著者:平野 啓一郎
やさしい男―慶次郎縁側日記やさしい男―慶次郎縁側日記感想
シリーズ7作目、先日6作目を読んだばかりですがとりあえず隣町の図書館で借りれる本をGET(今はその隣町の図書館も臨時休館)、おかげで日曜に読む本が...読み切り短編8話構成は変わらず。吉次は今迄嫌われ役で登場した記憶しかなかったのでこんな役回りで登場すると..ドラマの人物とかぶってしまう。実はこのシリーズ「その夜の雪」で慶次郎を知ったのとドラマを見たのが同じ頃、当時余りに理不尽で続きは読んでいなかった
読了日:04月19日 著者:北原 亞以子
さよなら妖精【単行本新装版】さよなら妖精【単行本新装版】感想
米澤さんの初期(2004年)の作品でこの新装版は短編1話が追加収録。1991年の地方都市(仮想の街ですが出身の高山?)を舞台にした青春学園恋愛小説で当時の世相を諸に反映した織り交ぜた小説です。梅雨さなか、下校途中の高校生男女が傘も持たない外国人旅行者の少女に出会う、少女はユーゴからホームステイに来日、しかし受入先家族の不幸により泊る場所がなくなり、高校生のクラスメートが営む旅館で暮らすことに、やがて少女は留学期間を終えて連絡先も教えずユーゴに帰りますが、そのユーゴは内紛で分裂、戦争へ..物凄く話が濃いです
読了日:04月21日 著者:米澤 穂信
岩窟姫 (徳間文庫)岩窟姫 (徳間文庫)感想
タイトルの元になった「岩窟王」は未読ですがそんなことに関係なく面白かった。芸能事務所の一番の売れっ子アイドルが仲の良かった先輩アイドルの中傷ブログをSNSに上げた後自殺する、残された先輩アイドルば煽りを食って引きこもりで激太り、人気も亡くなった半年後自殺の真相を突き止めると言う話です。中山さんの犯人捜しミステリはケンがあって読み疲れしますが近藤さんは文章が美しいから読み易い、楽しめました
読了日:04月22日 著者:近藤 史恵
帰らざる荒野帰らざる荒野感想
明治から大正にかけ親子二代に渡り開拓時代の北海道で馬牧場を営んだ一家の話を連作形式の短編5話で綴った話です。西部劇(ジョン・ウェインではなくてイーストウッドが活躍するM・ウェスタンの世界)をそのまま明治の北海道に持ち込んだ小説と言っていいと思います。理不尽な悪人達に虐げられた人達を主人公が最後の最後に立ち上がり悪人をやっつけて立ち去って行く、ありきたりな話でがっかりの部分もあるけれどまあこんなものかと言う気持ちです
読了日:04月23日 著者:佐々木 譲
おこん春暦 新・居眠り磐音 (文春文庫 さ 63-73)おこん春暦 新・居眠り磐音 (文春文庫 さ 63-73)感想
買った自分が一番ばかなのは承知の上ですが出版社の手口、作家の在り方はどうにも納得がいかない。新作の話は一話目のみで2話目の「後継ぎ」は双葉文庫の読本の再録です。amazonの紹介文にそんなことは全く記されていなくて全くの新作物のごとく売っている、酷い。新作の「妹と姉」はおこんが今津屋に奉公する前の話で金兵衛長屋に浪人の若夫婦が入居し、おこんと若い妻でこのタイトルと言う事です
読了日:04月24日 著者:佐伯 泰英
護られなかった者たちへ護られなかった者たちへ感想
生活保護を受けることが出来ず餓死してしまった人の為に立ち上がり、福祉事務所の職員を監禁餓死させると言う話です。中山さんらしい社会批判が込められていいるのですが悍ましさ、後味の悪さはカエル男とあまり変わらない。知らないうちに借り忘れてしまっていた本をようやく読めた
読了日:04月28日 著者:中山 七里
DIVE!! 上 (角川文庫)DIVE!! 上 (角川文庫)感想
上下巻の上巻なのでレビューは下巻にまとめます
読了日:04月28日 著者:森 絵都
DIVE!! 下 (角川文庫)DIVE!! 下 (角川文庫)感想
20年以上前に発表された作品で中高生が主人公のスポーツ小説です。ダイビングと言う現在でもおそらくマイナーなスポーツでその当時どれだけ一般的だったのか、民間のスポーツクラブが舞台で中学2年生の男子と高校年2生の男子2人の3人を中心にシドニーオリンピック出場を目指す話です。森絵都さんの本は昔何冊か読んだことがありますがスポーツ小説は初めて、あの森絵都さんがスポーツ小説と言う驚きはありましたが、驚きだけで近藤史恵さんや佐藤多佳子のようなワクワク感が感じられませんでした
読了日:04月29日 著者:森 絵都

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