2020年6月の読書記録

6月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:5496
ナイス数:388

まちまち感想
先日よんだ「ひと」と同じシリーズ?の作品で、群馬の田舎でお爺さんと二人暮らしだった青年が高校卒業を機に東京の下町で暮らし始める、前作の舞台はテレビで何度も紹介された「砂町銀座」でしたが今回舞台の総武線平井は全く知らない、地図で見てようやく場所、雰囲気が分かりました。このシリーズに登場するのは本当に何処にでもいる若者、近所の青年だったり自分の息子でもおかしくない。それだけに身近に感じるし心を寄せてしまう作品です
読了日:06月02日 著者:小野寺史宜
公安狼 (文芸書)公安狼 (文芸書)感想
20年前大学生のときに恋人を学生活動家の扇動により自爆テロにより失った男が警視庁に入庁し公安部に配属され20年間追い続けてその当時の活動家を追い詰め、20年後にまたぞろ起きた企業爆破予告を阻止する話です。今野さんや中山さんの警察小説を良く読む自分にはどうしても冗長に感じされる部分が多くじれったい。
読了日:06月04日 著者:笹本稜平
王とサーカス王とサーカス感想
2001年に起きたネパール王族殺害事件を題材にした小説ですがそんな話を米澤さんが小説の題材にするはずないし太刀洗万智がこの事件に首をつっこむと言うのもおかしいと思って読み進めたら半分手前の辺でようやく殺人事件が起きて太刀洗シリーズらしいミステリに、子供の話とか不自然な気もしますがそれからは面白かった、ちょっと前振りが長かったけれど楽しめました
読了日:06月09日 著者:米澤 穂信
輪舞曲輪舞曲感想
大正から昭和に掛けて活躍した新劇女優「伊沢蘭奢」を扱った本。劇に興味がない、ましてや90年位前の新劇草創期、松井須磨子、岡田嘉子の名は聞いたことがあったのですが蘭奢と言う人は知りませんでした。ネットで調べるとなるほど美人です、でも何故か本の中の蘭奢さんは全然魅力的に感じない、まかてさんがいろんな知らない人を発掘してくるのは凄いことだけどこの人は?でした
読了日:06月11日 著者:朝井 まかて
合唱 岬洋介の帰還 (『このミス』大賞シリーズ)合唱 岬洋介の帰還 (『このミス』大賞シリーズ)感想
ベートーヴェンの第九は4楽章ですがこの本は合唱を別の章に分けた5章構成でした、タイトルの岬洋介が登場するのは3章からですが、最初から渡瀬、古手川のコンビに岬恭平が楽しませてくれます。そして3章からは洋介だけじゃなく、御子柴、日下部洋子、光崎教授とその弟子達ともうフルキャストでした。物語も無難に仕上がっていて中山さんの本は読みつ更けていますが久しぶり楽しめた気分です
読了日:06月13日 著者:中山 七里
その愛の程度その愛の程度感想
最近お気に入りの小野寺さん、この本は家庭用品や家庭薬品を製造する会社に勤める35歳の男の話で、妻が働く喫茶店の店員一同と家族でデイキャンプに出掛けたとき連れ子の娘が川で溺れかけた事を起因に家族がギクシャクしてやがて離婚、男は一緒に出掛けた母子家庭の親子と親しくなる、普通に起こりえる人と人の繋がりを扱った話です。先に読んだ「まち」が江東区に住む若者の話でゴキブリが出て来たのですが、この話はやはり東京東部の下町を想定した架空の町「蜜葉市」に住まう殺虫剤メーカーの男、つながりも面白い
読了日:06月14日 著者:小野寺 史宜
布石 百万石の留守居役(十五) (講談社文庫)布石 百万石の留守居役(十五) (講談社文庫)感想
シリーズ15作目、前作に引き続き本多政長の供で江戸が舞台です。本多家老に就き従っている為留守居役も休みですが吉原では高尾花魁と相対するシーンも、本多家老の登城行列が無頼に襲われて撃退するシーンがありますが加賀前田家は赤門で有名な本郷が上屋敷だから大手門までは30町近くあり井伊直弼の彦根藩とは大違いで狙う場所はいくらでも。前作14巻目も最長で長いと思ったけれどこの15巻目でも未だ終わらない、事件が発生して次巻へ続く
読了日:06月15日 著者:上田 秀人
伴走者伴走者感想
初読みの作家さんで此処のレビュー知った本です。長編二話が収録されていてブラインドマラソンとブラインドスキーのダウンヒルの2種の競技、ブラインドマラソンはテレビでも紹介されたことがあるしブラインドスキーは一般スキーヤーがゲレンデをゆっくり滑る映像は見たことがあるけれどダウンヒル競技は知らなかった。初めての作家さんだから自分が慣れていないからか読みづらい。特にマラソンの方は2元同時進行でもないので競技中のシーンとそれまでの経緯の場面がコロコロ場面が変わる苦痛でした
読了日:06月16日 著者:浅生 鴨
新酒番船 (光文社文庫)新酒番船 (光文社文庫)感想
自分が佐伯さんを読み始めたのはテレビの磐音さんだから十数年前から、今では殆ど読み尽くしているのですが純粋な新作は初めてです。それだけに期待も大きかったしまた期待していただけことはありました。主人公は丹波杜氏の次男坊で灘の酒造りだけでは飽き足らず、関西から江戸に送る樽廻船の海運にかかわって行く青年です。町人が主人公は「鎌倉河岸」の政次以来(秘剣という中途終了のシリーズがあります)なのでやはり期待してしまいます、もう佐伯さんに新作を生み出す気概はないと諦めていただけにうれしい限り..
読了日:06月17日 著者:佐伯 泰英
焦眉 警視庁強行犯係・樋口顕焦眉 警視庁強行犯係・樋口顕感想
シリーズ6作目、今回は地検特捜部の2人が暴走し、選挙に敗れた議員を繰り上げ当選させる為、野党の議員秘書を誤認逮捕すると言う話でした。折しも世間では国会議員が買収容疑で逮捕され、政治家の倫理が話題になっているときなので時期がぴったしで楽しめました。ちょっと前には東京地検の№2が賭け麻雀で辞めたんだった、でも免職じゃないから実社会は今野さんより格段に甘い。自分の記憶では田端課長が「ヒグっちゃん」といつも呼びかけていた記憶だったのに上司の天童が呼びかける機会の方がずっと多かった。
読了日:06月19日 著者:今野 敏
君が降る日君が降る日感想
2009年の作品で執筆はその2,3年前。タイトル作の長編と短編2話が収録されています、あとがきではタイトル作は何度も書き換え単行本化したと書かれていますが苦労が感じられます。登場人物や街の雰囲気が現実感がなく、主人公の女性は過度に感受性が強い。本を書き初めて10年くらい、20代後半に差し掛かる頃の作品、その頃の作品はあまり読んでいないのですが、いかにも島本作品らしい
読了日:06月21日 著者:島本 理生
ライフライフ感想
平井を舞台にした小説はこっちの方が先でした、大学時代に住んでいた筧さんのワンルームに卒業後も会社員として、会社員を辞めたあとのコンビニアルバイトの店員として住み続けた男が主人公。まちと余りに同じ話でちょっとがっかり、安心感はあったけれど同じ話ばかりでは飽きてしまう、勝手だけれどそう感じてしまいました
読了日:06月21日 著者:小野寺 史宜
私の命はあなたの命より軽い私の命はあなたの命より軽い感想
結婚して東京に住む女性が夫の海外赴任より大阪の実家に戻って出産することに、温かく迎えてくれた家族と安心して赤ちゃんを産むことが出来ると思っていた。しかし高校生の妹は中3で妊娠と堕胎を経験、相手の大学生はその事を苦に自殺、妹の親友の女の子も妊娠と堕胎した子と間違った噂を流され亡くなっていた。何も知らずに東京で暮らして居るうちに起きていた事件と家族の崩壊、ハラハラして読みました。近藤さんはどんな小説を書いても水準以上、旨いです
読了日:06月23日 著者:近藤 史恵
それ自体が奇跡それ自体が奇跡感想
百貨店勤務の夫婦の話、夫は学生時代からサッカーをやっていて部活のあるこの百貨店を選んだが入社9年目の春サッカー部は廃部に、大学の先輩から誘われJ入りを目指す地域クラブに入団することに、妻は高校卒業後入社し同い年とは言え先輩で仕事もできる。そんな二人の一年間を綴った話で、サッカー小説と言えばJや世界を目指す中高生ばかり、大人のスポーツだと駅伝、マラソンなど陸上競技ばかり目にしていただけに新鮮でした。「その愛の程度」「近いはずの人」、この本を夫婦三部作と言うそうです、知らないで順に読んでいました
読了日:06月24日 著者:小野寺 史宜
駆け入りの寺駆け入りの寺感想
江戸では8代吉宗が就いた頃、京都比叡山の麓、修学院の傍に立つ比丘尼御所の林丘寺の元住持、現住持を中心に表を司る家侍、裏を取り仕切る尼公が織り成す寺僧の世界と言うより雅な世界が連作形式の短編7話で構成されています。御所や公家の生活が舞台の小説を読むことが殆どなく、小説のなかの会話言葉もそんなものなのかと納得して読むしかなかったのですが、物語自体は澤田さんの菊太郎と何ら変わるところがなく安心して読めると言うか新鮮さを感じなかった
読了日:06月27日 著者:澤田 瞳子
夜の側に立つ夜の側に立つ感想
高校3年の文化祭でバンド演奏をした男子3人女子2人が20年後に再会、高原のキャンプ場でさんざん飲んだ後、湖にボートを漕ぎだした男二人の一人が溺れて死ぬ、ちょっと怖い書き出しに「近いはずの人」のようなミステリめいた話かと思ったのですが違っていました。生き残った男が主人公でその男の18歳から40歳までの生き様がテーマ。良く言えば小野寺さんの小説の主人公らしく優等生、普通世間から見たら優秀不断な男、18歳のとき好きと言ってくれた女性が他の男と結婚し子を産んだ20年後も同じなんて不自然過ぎる、不満が残る話でした
読了日:06月28日 著者:小野寺 史宜
おいしくて泣くときおいしくて泣くとき感想
おそらく実話をヒントにした小説、家が貧しい為満足な食事を出来ない子供達の為に無料で食事を提供する子供食堂の話。始まりは奥さんを病気で亡くし店主の親父と手伝いのおばさんで営む大衆食堂、そんな親父が無料で食事を提供する子供飯、中学3年の心也はそんな家で親父と暮らす。次に登場するのは50代の夫婦二人で営むカフェ、やはり無償で子供に食事を提供する、そんなカフェにダンプ突っ込み店舗を壊してしまう。2元同時進行のようでも2つの店が絡み合うとことはない、しかし最後には森沢小説の奇跡が待っていました
読了日:06月29日 著者:森沢 明夫
太郎とさくら太郎とさくら感想
「太郎とさくら」母親の離婚、再婚により父親が異なる姉弟の話。太郎は高校卒業後東京の大学へ、卒業後も東京の企業に就職して東京住まい、さくらは生まれた育った静岡(由比)から出たことがない、そんなさくらの結婚式から始まるこの物語。太郎は物事を深く考えないでその場で決めて(請け負う)しまう性格だから環境に流され安い。付き合っている彼女には振られるだろうと思ったらその通りに、同郷の女の子と再会していい雰囲気になりかけてもやはりダメ、なんか小野寺さんはこの展開ばかり変わり映えしないなあ
読了日:06月30日 著者:小野寺 史宜

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