2020年3月の読書記録

3月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:4753
ナイス数:362

震える教室震える教室感想
女子高生が主人公のホラー小説で連作形式の短編6話で構成されています、ホラーと言っても怖い話(実は物凄く怖い?)はなく読み易い仕上がりになっています。やはり近藤史恵さんは何を書かせても水準以上で読者を楽しませてくれる、ホラーとか虐待は嫌いなんだけど近藤さんの話はするする読めてしまう、惚れればアバタもえくぼか
読了日:03月02日 著者:近藤 史恵
雪の鉄樹 (光文社文庫)雪の鉄樹 (光文社文庫)感想
大阪南部(狭山?羽曳野?富田林?)で庭師をする男の話で暗い書き出しに前に読んだ「アンチェルの蝶」を想い起こさせてくれます、主人公の庭師(蘇我雅雪)をコツコツと丁寧に書いてくれるので今度こそちまちまと丁寧に仕上げられた作品が読めるのかと思って読み進めたけれどやはり「アンチェルの蝶」と同じでした。前半の丁寧な書き分けと終盤のありえないドタバタ急展開はどうして?この作家さんも葉室さんのように書いている途中で主人公に飽きてしまいもうさっさと結末を迎えてしまうと言う作家さんだったの?
読了日:03月04日 著者:遠田 潤子
麒麟児麒麟児感想
勝海舟が江戸城無血開城を行った前後一年位を中心に描いた歴史創作です、小説でもテレビドラマ(特にN〇K大河ドラマ)で何度も取り上げられる話で天璋院や静寛院宮の力が大きく扱われることが多いのですがこの小説は真っ向から勝、山岡と西郷にスポットを当て、男達の胆力の賜物としています。そんなに多く読んでいない冲方丁さんですがしきい値が高い作家さんだからまあ普通に良かったと言う感じか
読了日:03月06日 著者:冲方 丁
ツナグツナグ感想
ファンタジーで連作形式の短編6話で構成されています、発売されてから10年経過していました、自分は8年ぐらい前からたまに読むだけだからおそらく発売された頃は知らなかったと思う。「使者(つなぐ)」にお願いすると一生に一度だけ死んだ人と再会できると言う話。この話は良かったと思ったのは行方不明になった恋人と7年後に再会する話、他はどうもピンとこなかった、自分はファンタジーが向いていない?
読了日:03月09日 著者:辻村 深月
愛を知らない愛を知らない感想
初読みの作家さん、賞をもらった「1ミリ・・」をその内に思っている内に新作が出てこっちから。クラスメートの高校生の男女4人が合唱コンクールを機にだんだん仲良くなりお互いを知り合い、抱える悩みを打ち上げながら成長して行く話です。かなり暗いはなしでちょっと異質、とっつきにくい感じですが嫌いではありません。なんか周辺の登場人物が中途半端、三好先生のこともっと書いて欲しかった
読了日:03月10日 著者:一木 けい
いつかの岸辺に跳ねていくいつかの岸辺に跳ねていく感想
初読みの作家さん、幼馴染の同級生の恋物語です、2章構成で最初の章は男の側から2章目は女性の側から書かれています、最初の章が圧倒的に良くて2章目で無理やり派手にドラマ的演出を持ってきたみたいな感じを受けました、男の側から書かれいる場面であれ!もしかして結ばれないの?と言う感じを持たせつつ女性の章に移り、2章目では親友の女性が死んだり、もの凄い急展開が準備されていますが、自分は最初の章の淡々とした感じのまま進行してハッピーエンドになってくれた方が良かったと思う
読了日:03月12日 著者:加納 朋子
希みの文 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)希みの文 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)感想
前作で大阪編は終了と思いきやまだ大阪での仕事が続く、とは言っても大阪で知り合いになった女郎の幼馴染の百姓の娘が怪我を負い、市兵衛さんが請け負って犯人の大阪町奉行配下の奉公人から賠償金を取ると言う全く持ってそろばん侍らしからぬ仕事でした、また江戸へ帰る途中に大阪で斬捨てた彦根藩の武士の係人が待ち受けて果し合いをすると言うのも剣劇シーンを織り込まなければとのサービスと思うけれどストーリーとなんら関係なく余分でした

読了日:03月17日 著者:辻堂魁
残りものには、過去がある残りものには、過去がある感想
雑誌連載だった作品で連作形式の短編6話で構成されています。47歳の男と29歳の女性の結婚披露宴の場に出席する事になった4人の男女の話(元恋人は出席しない)と5話目が結ばれた女性の話、最後は男性の話です。特に特徴もないし言葉も普通ですが物語に無理がなくすんなりと良い作品と思えるものです。「ティンホイッスル」(デビュー作と思っていたら違った)読んだときも思ったのですが努力する人に天はいくつでも与えるみたいな...中江さんの映像作品は全然知らないのですが
読了日:03月19日 著者:中江 有里
歌舞伎座の怪紳士 (文芸書)歌舞伎座の怪紳士 (文芸書)感想
近藤さんが歌舞伎のタイトル、これは久々の歌舞伎シリーズかと思ったら違っていた。大学卒業後に就いて職場で失敗、壊れてしまった女性が祖母から貰った歌舞伎座のチケットで歌舞伎の魅力に取りつかれ、そこで知り合ったお爺さんなど廻りの人との交流により再生して行く話です。読み易くて何を書いてもうまい。ミステリーじゃないし今泉や瀬川小菊は登場しないけど楽しめた
読了日:03月21日 著者:近藤史恵
黒部源流山小屋暮らし黒部源流山小屋暮らし感想
此処のレビューで知った本です、毎年北アルプスの薬師沢小屋で働く女性が執筆した本です、美大卒の画家さんで挿画も全て直筆ですが作家さんではないのでやはり文章は練れていない、でも機会があれば立山黒部アルペンルートだけでない黒部の魅力を味わってみたいと思わせる本でした
読了日:03月21日 著者:やまとけいこ
男ともだち男ともだち感想
先日テレビで島本理生さんが紹介していた本、確かに雰囲気は島本さんの小説似た印象です。30歳直前のイラストレーターの女性が男を振り回したり、振り回されたりしながら唯一大学時代の先輩とだけは契ることなくピュアな「男ともだち」と関係を築き続ける(どちらかと言えばプラトニック・ラブ)と言う話。登場人物全てが相手と性で繋がることしか考えてないような世界はちょっと異常では?。男との友情も男性からの視線(こころ)が描かれていないのは残念
読了日:03月24日 著者:千早 茜
傑作はまだ傑作はまだ感想
50歳独身の作家の元に26年前に飲み会で初めて会った女性との間に出来た息子が暫く居候させてくれと現れる。その日から作家の人生が変わって行き、最後は大学依頼行き来のなかった両親の元を訪れたり、その女性と再会したり、普通の生活を取り戻してゆくと言う話です。10年前に出会った「図書館の神様」の印象が良くなく最近まであまり読まなかった瀬尾さんですが、最新作は森沢さんのようなハートフルな心温まる話でした
読了日:03月26日 著者:瀬尾まいこ
トランスファー (単行本)トランスファー (単行本)感想
タイトル通り(直訳は乗り換え?)30過ぎの女性と10数年前に病気で亡くなった姉が入れ替わると言う話です。自分は小学生の頃読んですっかり忘れていましたが「走れメロス」のオマージュ作品、主人公の女性とその姉が幾度も入れ替わり登場人物が少ないのに人間関係が複雑で読みづらく感じあまり楽しめませんでした
読了日:03月26日 著者:中江 有里
辻番奮闘記 三 鎖国 (集英社文庫)辻番奮闘記 三 鎖国 (集英社文庫)感想
辻番シリーズに続編が出ました、上田作品のシリーズ物には珍しく年1冊のようです(他は年2冊だしこ上田さんでは初の集英社による連作)、しかし辻番では仕事がない、平戸に戻され(江戸生まれの斎は赴任か)そこから長崎に出向き、なんと長崎で辻番を立ち上げてしまう..上田さんも辻番のタイトルを死守すべく苦心している。このシリーズが他の上田作品と大きく異なるのはヒロインが登場しない、また三代家光の時代だから至るとこで残っていてもおかしくない忍者が登場しない、最初は単発でのりがなかったけどどんな展開になるのか期待します

読了日:03月27日 著者:上田 秀人
嫁ぐ日 狸穴あいあい坂嫁ぐ日 狸穴あいあい坂感想
7年ぶりに結寿ちゃんと再会、数年前連載を再開したと思ったらすぐ中断どうなってるのと気にかけていました、この単行本は中断期間を繋ぐ書下ろしの一話を含む7話構成です、結寿ちゃんが旗本の家に嫁いだときからこんな結末を想像していたのですが、なるようになって道三郎と結ばれるハッピーエンドは嬉しいけれど...でも納得いかない、まあ人生なんて思うようにならないのは当たり前だからこんなふうにハッピエンどにしてくれたのは喜ばなきゃいけないのか
読了日:03月28日 著者:諸田 玲子
赤い雨: 新・吉原裏同心抄(二) (光文社文庫)赤い雨: 新・吉原裏同心抄(二) (光文社文庫)感想
この「新・吉原・・」は幹次郎と麻が京都、それ以外は江戸新吉原と幹次郎の修行旅によって二元同時進行の形式で物語りが進みます。幹次郎は祇園茶屋街に落ち着くのですがそこの旦那衆を襲う謎の集団を相手にすることに、また新吉原では謎の人物が老舗の廓を乗っ取り四郎兵衛に迫る、でもこの2作目は全然話が見えてこないまま終わってしまい今一歩収まりが悪い
読了日:03月31日 著者:佐伯泰英
神様の暇つぶし神様の暇つぶし感想
「クローゼット」の印象が良く最近出版された本を何冊か手に取るがこの本は?、子供の頃両親の離婚により父親と二人暮らしだった20歳の女子大生が父の死により天涯孤独の身となり、父の友人だった男と知り合いやがて男女関係に..まあ普通にあり得る話に思えるんですが純文学と言うのか自分はこの雰囲気は得意じゃない。千早さんもしばらくパスかな
読了日:03月31日 著者:千早 茜

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